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芸能人は大変!

航空会社に勤めていると話すと「有名人、誰かみたことある?」と聞かれることがあります。もちろん、芸能人、スポーツ選手、著名人などなどなどなどご利用いただくことがたびたびあり、TVの世界でしか知らなかった方たちを恐れ多くも身近で拝見する機会があるのです。撮影などのお仕事で、そしてプライベートで・・ご利用目的によってオープンにされることもありますし、まったくのプライベート、しかも超☆極秘扱いになるとかなり神経を使わなくてはならなくなります。

以前離婚問題で揺れた某女優が帰国するらしく、当日早朝からオフィスに報道関係者からの電話がかかっていました。この時はまだ今のようにセキュリティーも厳 しくなく、乗客の搭乗名簿も到着カウンターに掲示していた時代(いったいどれだけ以前なんだ・・って感じ?でもそんな時代もあったのですよ)でしたが、さ すがにワイドショーが追っかけている女優さんの情報を簡単に差し上げることには抵抗があったので、
「ちょっとコンピュータがダウンしちゃって、到着名簿ができていないんですよぉ」
とか
「えっと・・仕上がるのが到着間際になりますので〜」
などなど、適当なことを言って誤魔化していました(汗)
でも、今は決してそんなことはしません。そうです、乗客名簿はたとえご家族であろうとも公表はしていないからです。

こんな日は非常に電話がかかってくるのでてんてこ舞い。普段は奥の間で何をしているのかわからないマネージャーも気の毒に思ったのか電話をとってくれていました。それが報道関係者からだったらしく、
「え?◎◎?・・・・乗っているよ」
と、気前よく言ってしまいました。ええ〜〜〜〜です。まぁ、普段泳ぎもしないのに、準備体操しないでいきなり泳ぎだしちゃったんだからねぇ、って感じでしょうか。お気の毒な◎◎さん。到着時大騒ぎになったのは、うちのこのマネージャーのせいですから!

同じく離婚問題で揺れていた人気歌手○○さん。極秘ではなかったのですが、搭乗者名簿には○○さんとご主人で俳優の△△さんが一緒に乗っていました。この日はこの到着便の担当になっていたので、VIP担当者と打ち合わせをしていると、なんと驚きました。
「あの〜〜〜、○○さんはファーストクラス、△△さんはビジネスクラスなんですよ・・・」
さすが人気歌手!夫はビジネスに座らせて自分はファーストクラスかぁ〜。。・・・さすがだ。感心しながら到着便のドアを開けるとそこには、じゃーん、お二人が腕を組んで笑顔で立っているではないですかっ〜〜〜〜〜。ええ〜〜〜
別々のクラスに座っていたけれど、飛行機がゲートに着いて、シートベルト着用サインが消えてから、ドアサイドで待ち合わせ???で・・営業用のポーズを とっていたというわけですね。さすが!芸能人。恐るべし。でも、残念、ここまではいくらなんでも報道陣は入ってこれませんから。
後日ワイドショーを見ていると歩く歩道を仲良く手をつないで歩く映像が放送されていました。まさか誰も別々に、しかもクラスも別に座っていたとは思わなかったことでしょうね。

そして。。。後日、騒がれていたとおり離婚してしまった時になぜかホッとしたのを覚えています。

mota : 15:21 | Tb (0) | Page Top ▲

歩くインフォメーション

制服のまま空港内を歩いていると色々な質問攻めにあいます。チェックインカウンターで出発のお客サマを担当の後、搭乗口での仕事をしなくてはならないのに出遅れて焦っているとき。担当する到着機が予定よりも早く着いてしまい、搭乗口へ爆走しているとき。もぉ〜〜〜膀胱炎になるぅ〜、と(事実航空会社勤務の女性にこの病気の発症率は多いらしいです)なりふりかまわずお手洗いしか目に入っていないとき。昼食(あるいは夕食)を食べそびれて、飢餓状態でレストラン街に小走りしているとき・・
などなど、「案内所」(あれを見つけるにも案内が必要なことでしょう)を捜し求めているお客サマにとって、制服を着た成田空港の人は、格好の案内係と映ることでしょう。

制服を着ている限りどんなことが起ころうが会社のイメージを背負っている、ということは新入社員教育時代からの教え。どこの航空会社の利用かは問わず、
「あのぉ〜、お手洗いはどこでしょう?」というお尋ねにも、たとえどんなに急いでいようともお相手することになります。本当、ロビーを歩いていて質問されない日はないくらいです。

また、空港勤務者もお客サマと同じように空港のレストランを利用することがあります。ターミナルにいらっしゃって、制服を着た航空会社をはじめ、空港に勤 務するスタッフが、あちこちで食事をとっているのをごらんになったことがあるかと存じます。制服を着て会社のイメージを背負っているからには言動、姿勢な どにはけじめを持たなくてはなりませんが、食欲を満たそうとしている場合お見苦しい点もあることか・・・。

そして、遅延が生じてしまったとき。出発までなんとかお腹にご飯を入れてひとまず落ち着いてください・・・じゃなくて・・・お待たせして申し訳ございませ ん・・ということで、お食事券をお渡ししますが、たま〜〜にレストランなどで、対応したお客様に鉢合わせすることもあります。制服の特徴その他でお客サマ も私どもを覚えていらっしゃったようで
「あれぇ〜、さっきの方だね?へえ〜、あんたたちもご飯食べるんだぁ」
などと驚かれたりします。ええ・・・頂かせていただいております、お客サマ。一応生きているみたいですから・・お客サマからしたら
「迷惑かけておきながらガツガツ・ワシワシ食いやがって」
というお気持ちかしら。

昨今、韓流ブームということで韓国から男性俳優が来日することが多くなりました。彼らが到着する日は早朝から空港・・・そして、いつもは気だるい京成本線「成田空港」行きが華やぎます。普段GHは、その日暮らしのの仕事をしていることが多いのです。昨日の風は昨日。今日の風は今日吹く、という感じ。いつもと違う雰囲気-浴衣や着物を着ている若い女性が多いなど・・の電車内の雰囲気で
あ!今日は何かがある〜、と思うものです。そんな日は、案の定、空港は大パニック。業務に必要な通路を確保することができないこともあります。自社に関係がなければその状況を楽しめたりしますが、当該社はかなり大変なようです。

そして、そんな日はターミナル中が大混雑。昼食(あるいは夕食)をとっていたところがファンで大混雑。楽しそうに、お目当ての俳優の写真を撮ったのか・・ デジカメや携帯で写真の品評会、興奮冷めやらずのファン・ミーティングがあちこちで開催されていつもと違う雰囲気・・そして、私たちはご飯にありつけない こともしばしば。。まぁ、お客サマのターミナルですから、仕方がないでしょうけど、こんな日は一日、空港中がザワザワ、キャーキャーしています。

そんな成田空港が興奮で揺れているある日、どこも満席で昼食がとれないでいた私は、空港内のコンビニでおにぎりを買ってその辺で食べようかと思って歩いていると、一人の中年女性が声をかけてきました。

『あの〜、私、横浜からヨンさまのお見送りにきたんですけど、会えなくて・・・悲しいけど帰ります。それで、成田エクスプレスにはどうやって乗ればいいのですか?』

ヨンさまって誰よ????まぁ誰でもいいけど、降り場も乗り場も一緒だから来た道を戻ればいいんじゃ?!と思いましたけど、きっと一人でアイドルスターを求めて会えず、寂しい気持ちを抱えていることを誰かに言いたかったのかもしれませんね。ハイハイ、いつでも何でも伺いますよ〜

mota : 15:17 | Tb (0) | Page Top ▲

貴重品とは

カウンターで荷物を預ける時に、
「荷物の中に、壊れ物・貴重品は入っていませんか?」という質問を受けるかと思います。貴重品と言われても
「う〜ん・・・・ないです。」
と即答できないお客サマも多いのですが、この「う〜ん・・」と考え込まれる中には
「貴重品ってどこまで貴重品で、壊れ物ってどこまでが壊れ物?」という思いがあるのではないでしょうか。
厳密に言うと、
「お客サマ、荷物の中に、現金、宝石類、貴金属、有価証券、証券、美術骨董品といった高価なもの、書類、電子データ、身分を証明する文書、見本、 カード類、金券、通帳、小切手、定期券、鍵、パソコン及び周辺機器類、携帯電話、カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、薬、絵画、時計、形見などの貴重 品は入っていませんね?」が正解ですね。でも誰もそこまで説明していない、と思いますが、約款には明記されており、これらを預けてしまって何かが起こってしまうと、
預けていけないものなのに預けてしまった、ということで航空会社は免責となります・・・

先日のビジネスクラスのカウンターにて。昨今では珍しくなった蝶ネクタイにピンストライプのスーツを着た年配の男性がチェックインにいらっしゃいました。お持ちなのがLVという文字が散りばめられた超有名ブランド物のトランク×2個。いつものように
「荷物の中に、壊れ物・貴重品は入っていませんか?」と聞いた私に、
「ぜーんぶ、貴重品だよ」
きっとお客サマの2流のジョークだったに違いなかったのに
「大変申し訳ございませんが貴重品はお預かりできないことになっております。・・カバンの中身全部が貴重品なのでしょうか?」
と聞いてしまった・・・
「ばかもん!自分にとっては全部貴重品に決まっているだろう!パンツだって貴重品だっ」
((はぁ〜?))
と思えどもお客サマ、だ。そこはなんとかかわさなくてはならない、だって私はプロなんだからーーーという私の意志とは裏腹に言葉はコントロールできず
「お客サマ、貴重品と申しますのは・・」と↑の貴重品の定義を暗唱してしまいました。この類のお客サマはこちらが頑なになればなるほどその上を行ってしまうのに。

「お前はふざけているのかっ!これは貴重品だ!貴重品だってわかるようにしろっ。それに表面に傷が付かないようにカバーもかけろ!」
((はぁ〜?))
と思えどもお客サマ、だ。
((貴重品だってわかるようにしたらよけいまずいんじゃ))
ここは心の叫びで我慢我慢。それにどうも高価品はないような感じだし・・「お客サマがそこまでおっしゃるのなら」と受けることにしました。しかし、貧乏なわが社にはカバンを保護するビニールはない・・・う〜んと見渡すとあった あった!でかいポリバケツにかぶせているポリ袋!ちょーどお掃除のおばさんが変えていったばっかりだからキレイだし、よしこれだ!とゴミ箱からひっぱりだ しずるずる引きずってお客サマのところへ
「ビニールといってもこんなものしかないのですが・・これでは・・・・」
と、申し訳なさそうに差し出してみる。
「うっ・・・」一瞬詰まったけど
「なんでもいいからやれっ」
「はい、ただいま((・・・ったく))」

ビニールを巻く前にダンボールをガムテープでグルグルに巻きつけてその上からポリ袋をぐるぐる。さらにガムテープグルグル。まぁかっこいいルイヴィトン!(あ、言っちゃった)
あ、そうそう「貴重品」とわかるようにしなくちゃいけなかった。
A4の紙2枚を合わせて極太マジックで「貴・重・品」と大きく書いてガムテープでペタっと貼って出来上がり。如何ですか、お客サマ!
欲求を満たされたお客サマもご満足そう。どんなことがあってもお客サマの満足そうなお顔を拝見することに生きがいを感じるGHですから、私も満足でございますわ。

その後、その荷物がベルトから流れてコンテナに搭載する時に
「なんか貴重品と書かれているカバンが流れてきましたがこれは搭載してもいいのでしょうか?」と
搭載担当から連絡があったとか。やっぱり常識ハズレのようでした。

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