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July 26, 2005
困った台風
数日前から台風が関東直撃か!?なんて報道がバンバンされちゃったせいで、このところ
「飛行機は出発しますかぁ〜」
という電話がオフィスにかかりまくっていました。そんな数日前から欠航がわかるようでしたら苦労しませんって・・・というより、そんな前に決まるような欠航は台風によるものじゃなくて、別の理由ですから。
「飛行機は出発しますかぁ〜」
という電話がオフィスにかかりまくっていました。そんな数日前から欠航がわかるようでしたら苦労しませんって・・・というより、そんな前に決まるような欠航は台風によるものじゃなくて、別の理由ですから。
というわけでこの数日、
「なにぶん天候のことでございますので・・」を壊れた機械のように繰り返していたので本当疲れました。お客サマにとって1回のお問い合わせでも、GHにとってはそのお問い合わせがもう100回目の対応だったりします。
台風についての自動応答テープでも作ってくれればいいですが、貧乏なわが社。そんなお金のかかることより体を使えっ、と相手にしてもらえません・・そうね、会社にとっては肉体労働者だものね。自分が自動応答テープ化していると、時々全く別件の問い合わせの電話もかかってきます。そんな電話はとても新鮮!
「なにぶん天候のことでございますので・・」を壊れた機械のように繰り返していたので本当疲れました。お客サマにとって1回のお問い合わせでも、GHにとってはそのお問い合わせがもう100回目の対応だったりします。
台風についての自動応答テープでも作ってくれればいいですが、貧乏なわが社。そんなお金のかかることより体を使えっ、と相手にしてもらえません・・そうね、会社にとっては肉体労働者だものね。自分が自動応答テープ化していると、時々全く別件の問い合わせの電話もかかってきます。そんな電話はとても新鮮!
このような時は予約センターにも電話が殺到するらしく、どこも通じにくくなるようです。そのため、予約関連の問い合わせについての電話も空港にかかってきます。もちろん空港のGHたちも予約に関してはきちんとトレーニングを受けていますので対応はできるのですが、先のものなどは原則専用部署にやってもらうようにしています。
今日は外国人のお客サマから先の予約を変更して欲しいというお願いの電話を受け、その旨説明しましたが、
「やったんだよ。何度も電話したんだよ。テープがさ、何度も”待て待て”って言いながら音楽がずーっと流れているだけで、誰も出てこないんだ。音楽はさ〜こんなやつ・・」
と、わが社のテーマ曲をテープに真似て歌っている・・。う、うまい・・・ずっと聞かされちゃって耳から離れなくなってしまったそう・・
わかりました、わかりました、やらせていただきますよ。負けました。
私:「ただ、エキスパートではないので、落ち着いたら確認のお電話してくださいね」
お客サマ:「・・・それじゃ意味なくない?」
確かに意味ないですけど・・・・それにしても予約にはテープがあるのか。まぁ空港がテープになったら、それこそ「待て待て」が永遠に続いちゃうかもしれませんね。
「やったんだよ。何度も電話したんだよ。テープがさ、何度も”待て待て”って言いながら音楽がずーっと流れているだけで、誰も出てこないんだ。音楽はさ〜こんなやつ・・」
と、わが社のテーマ曲をテープに真似て歌っている・・。う、うまい・・・ずっと聞かされちゃって耳から離れなくなってしまったそう・・
わかりました、わかりました、やらせていただきますよ。負けました。
私:「ただ、エキスパートではないので、落ち着いたら確認のお電話してくださいね」
お客サマ:「・・・それじゃ意味なくない?」
確かに意味ないですけど・・・・それにしても予約にはテープがあるのか。まぁ空港がテープになったら、それこそ「待て待て」が永遠に続いちゃうかもしれませんね。
この頃、地震、台風と天災が続いていますが何とか無事に乗り切れたかしら・・明日からは平常に戻ってくれますように。
mota : 17:54 | Tb (0) | Page Top ▲
July 23, 2005
GH修行
どの会社でも入社すると新入社員研修のようなものがあると思いますが、私も入社前後3ヶ月ほど、航空会社で働くための研修を受けました。なんせ「スチュワーデス物語」世代の入社。研修も「トレーニング」「インストラクター」と言われているのに、浮かれているのか、勘違いしているのか、ドラ
マの世界にどっぷり。毎日の座学は「訓練」、ずっと担当してくれる担当インストラクターは「教官っ」と呼んで喜んでいました。教官がりんごがお好きだとわかればひとりひとつづつりんごをプレゼントしたり・・今考えればなんだか片腹痛いような・・ことを真剣にやっていた気がします。
働き出してからこのことが脅しでもなんでもなく本当だったことがわかりました。実際このロールプレイのようなことはしょっちゅう起こるのです。先輩が上手な訳が理解でき・・そして、今では私も色々なお客サマを演じることができます。
後輩の指導のため、とはいえこれも特殊技能?・・GHとしての接客テクニックはこのような訓練からも生まれているのです。
さて、「訓練」では色々なお勉強をしましたが、未だに忘れられないのが、接客ロールプレイ
この時点で私は成田空港にGHとしての配属が決まっていて、ロールプレイが行われていた頃は、もう「訓練」も佳境に入っていたと思います。そこで、先輩が お客サマに扮して、ケツ・・いえ、お尻の青い私たちに現実と接客を叩き込みながら、今まで学んできたことの集大成をする、というもの。
テーマは教官から言い渡されますが、「カウンターに来てチェックインをする」「預けた荷物が着かなかった」「予約したのに予約がみつからない」などなど。 最初はみんなでビビリまくっていましたが、この程度なら、と安心したところで私。私のお相手は4つ上の楚々とした美人で誉れ高き先輩。ラッキー。
この時点で私は成田空港にGHとしての配属が決まっていて、ロールプレイが行われていた頃は、もう「訓練」も佳境に入っていたと思います。そこで、先輩が お客サマに扮して、ケツ・・いえ、お尻の青い私たちに現実と接客を叩き込みながら、今まで学んできたことの集大成をする、というもの。
テーマは教官から言い渡されますが、「カウンターに来てチェックインをする」「預けた荷物が着かなかった」「予約したのに予約がみつからない」などなど。 最初はみんなでビビリまくっていましたが、この程度なら、と安心したところで私。私のお相手は4つ上の楚々とした美人で誉れ高き先輩。ラッキー。
教官:「次。到着便が遅れてしまい羽田からの広島行きの乗り継ぎに間に合わなく、今日はもうフライトがありません。お客サマは、や○ざ風の男性。ハイどうぞっ!」
ええぇ〜〜〜〜〜。
ええぇ〜〜〜〜〜。
しかしさすが先輩、侮れません。一見お嬢様のような先輩がみごとや○ざ風男性を演じ、私を責めまくります。
や○ざ風先輩:「あんだとぉー、ねぇちゃんよぉ。今日中に広島に行かなくちゃなんねーんだ、よっ」
ひぃ〜〜〜。怖いぃ。。本当に怖くて怖くて固まりしました。もちろんそれでいいわけがなく
「実際にこういうお客様、多いんですよ!」と言われた時には荷物をまとめて実家に帰ろうかと思ったくらいでした。
や○ざ風先輩:「あんだとぉー、ねぇちゃんよぉ。今日中に広島に行かなくちゃなんねーんだ、よっ」
ひぃ〜〜〜。怖いぃ。。本当に怖くて怖くて固まりしました。もちろんそれでいいわけがなく
「実際にこういうお客様、多いんですよ!」と言われた時には荷物をまとめて実家に帰ろうかと思ったくらいでした。
働き出してからこのことが脅しでもなんでもなく本当だったことがわかりました。実際このロールプレイのようなことはしょっちゅう起こるのです。先輩が上手な訳が理解でき・・そして、今では私も色々なお客サマを演じることができます。
後輩の指導のため、とはいえこれも特殊技能?・・GHとしての接客テクニックはこのような訓練からも生まれているのです。
mota : 17:48 | Tb (0) | Page Top ▲
July 20, 2005
過剰要求
以前、航空関連の知識が豊富なお客サマのお話を書きましたが、今回は出発前に困った知識がついちゃった(つけられちゃった場合もあり)お客サマについてのお話です。ずいぶん前のお話ですが、若くてとてもキレイなお嬢さまがカウンターにチェックインにいらっしゃいました。その時、パスポートをチケットをカウンターに置くなり、
お客サマ、どんな情報があろうと、航空券に記載されたクラスでご旅行していただくのが原則なのです。万が一受取った搭乗券がラッキーなことに別のクラスであったとしても、それは本当にラッキーな出来事だと割り切ってくださいね。(^^)
『上げてくださる?』
と一言。はい?上げる??????「えっ・・と」と詰まりました、私。
上げる?あげる?アゲル?ageru?一体何をあげるの?・・・あげるもの!ああ、そうか。預ける私の荷物を上げなさい、と高飛しゃ・・いえ、気位高くおっしゃっているのね。
『違うわよ。座席を上げてくれって言っているのよ』
上げる?あげる?アゲル?ageru?一体何をあげるの?・・・あげるもの!ああ、そうか。預ける私の荷物を上げなさい、と高飛しゃ・・いえ、気位高くおっしゃっているのね。
『違うわよ。座席を上げてくれって言っているのよ』
座席を上げる?あげる?アゲル?ageru?
私の頭の中は、まるで広辞苑か大辞林をめくっているように「アゲル」をめぐってフル回転していましたが
『もぅ、わからない人ねっ。ビジネスクラスに上げてください、って言っているのよ』
私の頭の中は、まるで広辞苑か大辞林をめくっているように「アゲル」をめぐってフル回転していましたが
『もぅ、わからない人ねっ。ビジネスクラスに上げてください、って言っているのよ』
あ〜、なるほど。そのアゲル、ね。いやいや、感心している場合ではない。さようでございますか。では、お客サマは、当然マイレージを使ったアップグレードか差額をお支払いいただけるのですね?と、その手続きの説明をしようとしていると、いよいよご立腹したよう。どうも私が最初からお客サマの意図がわかっているのにはぐらかしているようなタヌキだと思っているらしい。
『ほら、この本に、予約過剰だとビジネスクラスにアップグレードしてもらえることもある、って書いているじゃない!今日は予約過剰なんでしょー。ちゃんと事前に確認したわよ』
どの本?と覗き込むと有名なガイドブック。はぁ〜〜〜〜、勘弁してください。
確かにエコノミークラスが満席だとそのような処理作業は必要だけど、基準もあるのです。どの会社でもそんな自己申告でサービスすることはないと思います。
それよりもそんな高飛しゃ・・・いえ、気高くお話になられたら余計チャンスはなくなります。しぶしぶエコノミークラスの搭乗券を受取られましたが、また搭
乗口でもひと波乱あったとか。
その他、よくあるのが、外国人のお客サマで
『ほら、ボクってすごく体が大きいだろう?(決して太っているとはおっしゃらない)だからエコノミークラスじゃ、肘掛にお腹が乗っちゃうんだよね。なんとかしてくんない?』
なんともなりません、お客サマ。昨今そのような体型のお客サマが増えてきているところでそのようなサービスをしていたら会社は潰れてしまいますわ・・というより、エコノミーにはまらないのでしたら最初からビジネスクラスをお買いあげいただければよろしいのに
『ほら、ボクってすごく体が大きいだろう?(決して太っているとはおっしゃらない)だからエコノミークラスじゃ、肘掛にお腹が乗っちゃうんだよね。なんとかしてくんない?』
なんともなりません、お客サマ。昨今そのような体型のお客サマが増えてきているところでそのようなサービスをしていたら会社は潰れてしまいますわ・・というより、エコノミーにはまらないのでしたら最初からビジネスクラスをお買いあげいただければよろしいのに
しかし、ここをうまく切り返す術もベテランになればなるほど上手になってきます。私は結構ウカツで抜けているところがあるのでそこもうまく見抜かれているのでしょうね。
お客サマ、どんな情報があろうと、航空券に記載されたクラスでご旅行していただくのが原則なのです。万が一受取った搭乗券がラッキーなことに別のクラスであったとしても、それは本当にラッキーな出来事だと割り切ってくださいね。(^^)
mota : 17:42 | Tb (0) | Page Top ▲
日経スペシャル「ガイアの夜明け」
7月19日TV東京で「大空の覇権争い」〜ボーイングVSエアバス〜 というのが放送されていました。全然気づいていなかったご主人の代わりに、キーワードで拾ってくれるというDVDが自動録画していてくれました!((賢いっ!))
飛行機の寿命は約20年だと言われているみたいですが、うちの会社では現役っぽい??B747も買い替えの時期と聞いてかなり寂しかったです。
羽田時代B727を経験した”先輩”が「200人乗りしか知らなかった時代、今度747で400人乗りが就航するって聞いて、どんな巨大飛行機が来るのか・・それはソラ恐ろしかったわよ」という話を思い出しました。A380はまさにそれだ。
同期入社のお疲れ整備士とこの間飲んだときに聞いてみました。エアバスとボーイングってどっちが整備しやすい?
「え?どっちも同じ。」
そういう私たちも、800人乗りになっても、きっと淡々と業務をこなしちゃうのでしょうね。そういうものなんですね・・・
飛行機の寿命は約20年だと言われているみたいですが、うちの会社では現役っぽい??B747も買い替えの時期と聞いてかなり寂しかったです。
羽田時代B727を経験した”先輩”が「200人乗りしか知らなかった時代、今度747で400人乗りが就航するって聞いて、どんな巨大飛行機が来るのか・・それはソラ恐ろしかったわよ」という話を思い出しました。A380はまさにそれだ。
同期入社のお疲れ整備士とこの間飲んだときに聞いてみました。エアバスとボーイングってどっちが整備しやすい?
「え?どっちも同じ。」
そういう私たちも、800人乗りになっても、きっと淡々と業務をこなしちゃうのでしょうね。そういうものなんですね・・・
mota : 00:26 | Tb (0) | Page Top ▲
July 16, 2005
Welcome to ジャンボホテル成田空港
今はもうありえない昔々のお話、デス。
お客サマ全員を一晩機内に閉じこ・・いえ、お客サマ全員に機内に泊まっていただいたことがありました。当時、雪に弱かった関東地方。ちょっと積もるとすべての交通機関がマヒしてしまい、飛行機も例外ではありませんでした。
忘れもしない2月14日。世間はセントバレンタイン・デー。雪が降り出したのは午後。ちょうど到着機・出発機が集中する時間帯でした。はじめは
「わぁ〜すごく降ってきちゃったね〜」なんて雪に感動するほど余裕たっぷりでしたが、出発先行機がディアイシング(機体に積もった雪を溶かしたり付着しづ らくするために液体をかけることです)のために遅れることで、到着機がゲートに入れず、雪と共に空港は飛行機も積もっていく状態。
こうなるとフライトは芋づる式に遅れお手上げ。ゲートでお客サマの対応にあたりながら、万が一今日中に出発できない時のことも考え周辺のホテルの空室状況を調べなくてはなりません。
あいにく・・そう、この日は、セントバレンタイン・デー。世間では恋人たちが愛をささやきあっているのです。折りしもバブルがはじけたか、はじける寸前 だった頃。ここぞとばかりこぞってホテルに泊まり豪華ディナーを戴くのがパターンだったようで、ホテルはどこも満室。東京、神奈川に範囲を広げてもないも のはなかったのです。
緊急処置として、空港公団もカーフュー(成田空港の門限のことです)の時間を延長してくれましたが、要領の悪いわが社はとり残され、ファーストクラスの乗客を除いて一機分まるまるお客サマが残ってしまったのです。
「何分、天候のことですので・・」という言い訳は効きません。周りを見渡すとし〜んとしたゲート付近。
「他は全部出ているじゃないか!いい加減なことをいうんじゃない」
というお叱りを受けてしまいます。
ホテルはない。今日は出発できない。唯一の選択は、そう・・機内にご宿泊、です。
「ホテル・ジャンボ」へようこそ。
海外に出かけようと飛行機に乗ったのに、機内に居れども、目的地への距離は縮まず、こんな理不尽なことがあるでしょうか・・でも、それしかないのです。こ の状況で数時間も待たされているとお客サマもいいかげんあきらめモード。機内でもどこでもいいからご飯を食べさせて!ビールを飲ませて!横にならせて!と いうお願いに変わってきます。
機内でミールサービスをしてそのままご宿泊いただくことになり、私たちGHもミールサービスのお手伝いをすることになりました。明日の出発のために本国の 乗務員は、労働時間などの制限があったからです。窮屈な機内で一泊することになったお客サマたち。しかも、ミールサービスさせていただくのは、今日はじめ てでございます、という不慣れなGH@にせ客室乗務員(しかも多数)不幸がかさなります。
カートをあちこちにぶつけ、ねぇ、こげた!こげちゃった!あぁ〜、こぼしちゃった〜というのを10人もまとめているのは2人の日本人客室乗務員。彼女たちにとっても最悪の状況だったでしょう。でも、そこはお客サマのことを一番に考えている、彼女たちもまさにプロでした。
私もコーヒーを自分にこぼし、制服をドレッシングでベタベタにしながら頑張りました。
「不慣れで申し訳ありません」
と、おどおどサービスしている私たちに
「やっぱり日本人が入れてくれるお茶はおいしいわねぇ。安心するわ」
と言ってくださった年配のご夫婦。
睡魔と闘いながらジャンプシートでボーっとしていると
「お食事はとられたの?」
とスナック菓子を差し出してくださった女性。
毛布を余分に配ろうと抱えて機内を回っていると
「慣れないお仕事で大変ですね」
と声をかけてくださったビジネスマン風の男性。
ビールを取りに来られたアメリカ人の男性は、航空会社に就職した経緯などを聞きたがり
「日本の女性は思いやりがあって温かいね」と一言。
狭い機内で一泊する厳しい状況にいつのまにか変な一体感が生まれていたのでした。まるで「ストックホルム症候群」?(監禁航空会社・・か?)
翌朝、その飛行機は無事出発。私たち「にせ客室乗務員」10名は、制服のあちこちにミールサービスの残骸と、目の下にどす黒いクマをつけ手を振って機体を見送り。なにより感動したのはたくさんのお客サマと乗務員が窓から手を振られていたこと。
目に染みたのは朝日だけでは絶対になかったです。
普段のGHはお客サマとはそんな長い間接することはないので、こうして一晩お客サマと一緒に過ごすことになり、他部署の社員の苦労や接客業の原点を見出した思いでした。
お客サマ全員を一晩機内に閉じこ・・いえ、お客サマ全員に機内に泊まっていただいたことがありました。当時、雪に弱かった関東地方。ちょっと積もるとすべての交通機関がマヒしてしまい、飛行機も例外ではありませんでした。
忘れもしない2月14日。世間はセントバレンタイン・デー。雪が降り出したのは午後。ちょうど到着機・出発機が集中する時間帯でした。はじめは
「わぁ〜すごく降ってきちゃったね〜」なんて雪に感動するほど余裕たっぷりでしたが、出発先行機がディアイシング(機体に積もった雪を溶かしたり付着しづ らくするために液体をかけることです)のために遅れることで、到着機がゲートに入れず、雪と共に空港は飛行機も積もっていく状態。
こうなるとフライトは芋づる式に遅れお手上げ。ゲートでお客サマの対応にあたりながら、万が一今日中に出発できない時のことも考え周辺のホテルの空室状況を調べなくてはなりません。
あいにく・・そう、この日は、セントバレンタイン・デー。世間では恋人たちが愛をささやきあっているのです。折りしもバブルがはじけたか、はじける寸前 だった頃。ここぞとばかりこぞってホテルに泊まり豪華ディナーを戴くのがパターンだったようで、ホテルはどこも満室。東京、神奈川に範囲を広げてもないも のはなかったのです。
緊急処置として、空港公団もカーフュー(成田空港の門限のことです)の時間を延長してくれましたが、要領の悪いわが社はとり残され、ファーストクラスの乗客を除いて一機分まるまるお客サマが残ってしまったのです。
「何分、天候のことですので・・」という言い訳は効きません。周りを見渡すとし〜んとしたゲート付近。
「他は全部出ているじゃないか!いい加減なことをいうんじゃない
というお叱りを受けてしまいます。
ホテルはない。今日は出発できない。唯一の選択は、そう・・機内にご宿泊、です。
「ホテル・ジャンボ」へようこそ。
海外に出かけようと飛行機に乗ったのに、機内に居れども、目的地への距離は縮まず、こんな理不尽なことがあるでしょうか・・でも、それしかないのです。こ の状況で数時間も待たされているとお客サマもいいかげんあきらめモード。機内でもどこでもいいからご飯を食べさせて!ビールを飲ませて!横にならせて!と いうお願いに変わってきます。
機内でミールサービスをしてそのままご宿泊いただくことになり、私たちGHもミールサービスのお手伝いをすることになりました。明日の出発のために本国の 乗務員は、労働時間などの制限があったからです。窮屈な機内で一泊することになったお客サマたち。しかも、ミールサービスさせていただくのは、今日はじめ てでございます、という不慣れなGH@にせ客室乗務員(しかも多数)不幸がかさなります。
カートをあちこちにぶつけ、ねぇ、こげた!こげちゃった!あぁ〜、こぼしちゃった〜というのを10人もまとめているのは2人の日本人客室乗務員。彼女たちにとっても最悪の状況だったでしょう。でも、そこはお客サマのことを一番に考えている、彼女たちもまさにプロでした。
私もコーヒーを自分にこぼし、制服をドレッシングでベタベタにしながら頑張りました。
「不慣れで申し訳ありません」
と、おどおどサービスしている私たちに
「やっぱり日本人が入れてくれるお茶はおいしいわねぇ。安心するわ」
と言ってくださった年配のご夫婦。
睡魔と闘いながらジャンプシートでボーっとしていると
「お食事はとられたの?」
とスナック菓子を差し出してくださった女性。
毛布を余分に配ろうと抱えて機内を回っていると
「慣れないお仕事で大変ですね」
と声をかけてくださったビジネスマン風の男性。
ビールを取りに来られたアメリカ人の男性は、航空会社に就職した経緯などを聞きたがり
「日本の女性は思いやりがあって温かいね」と一言。
狭い機内で一泊する厳しい状況にいつのまにか変な一体感が生まれていたのでした。まるで「ストックホルム症候群」?(監禁航空会社・・か?)
翌朝、その飛行機は無事出発。私たち「にせ客室乗務員」10名は、制服のあちこちにミールサービスの残骸と、目の下にどす黒いクマをつけ手を振って機体を見送り。なにより感動したのはたくさんのお客サマと乗務員が窓から手を振られていたこと。
目に染みたのは朝日だけでは絶対になかったです。
普段のGHはお客サマとはそんな長い間接することはないので、こうして一晩お客サマと一緒に過ごすことになり、他部署の社員の苦労や接客業の原点を見出した思いでした。
mota : 17:36 | Tb (0) | Page Top ▲
July 14, 2005
ドアクローズにご注意を
「この間はど〜も」
珍しく到着便のお客サマ(男性)に声をかけられました。え?この間って?まぁ、新種のナンパ?(なわけないですね)
「ほら、アナタこの間、機内に閉じ込められてたじゃない?」
あ〜〜〜。はい、そうです、あの時の間抜けなGHでございます。よく覚えていらっしゃいました。
あの時は、そう・・確か搭乗しているお客サマに用事があり、出発前に機内に入っていた時でした。通路にお客サマが立っていたりして目的地になかなかたどり 着けず時間がかかっていたことは確か。手にはトーキーがあるから万が一、全員が搭乗し終えたら連絡が来るだろう、とタカをくくっていた私が間違いでした。 お客サマとやり取りをしていると、パーサーのアナウンス。
「ただいま、機体のドアが閉められ出発の準備が整いました」
ええっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
驚いた私はお客サマに渡すものをとにかく押し付け、前方に猛ダッシュ!
しかしながら乗務員は一同落ち着き払ってニヤニヤしている・・パーサーがキャプテンにインカムフォンを使って、GHが機内にとり残されている旨を報告してくれている。(ほっ)
しかし、パーサー(←ちゃんと全員座席に座っているのを確認してドアを閉めなかった張本人・・)
「キャプテンがね、開けるの面倒だから、そのまま一緒に太平洋を越えましょう、って言っているわ」
いやだぁ〜〜〜〜。そりゃ行きたいけど、こんな中途半端で行くなんてイヤです。でも完璧にドアは閉まっているし、その外を覗き込むと搭乗橋まで引かれ ちゃっている。キャプテンの発言は絶対だし・・やっば〜い、このまま、私、太平洋を渡っちゃうの?・・とかなり動揺しているところにトーキーから声が! (あ、私、トーキー持っていたのね)
「○○さん、現在地は?」
「機内です。閉じ込められています。助けて!」
ああ、これで助かった・・と思っても周りは動く気配がないのです。もしかしたら管制塔からもうプッシュバックの許可が出ているとか?じゃぁ、もう腹をくくるしかないわー。到着すればその日のうちに日本行きがあるはずだわ、と諦めはじめた時、
「ここ、空いていますから、どうぞ」
と、席を勧めてくださったのが、前出の男性でした。それでもお客サマのシート・・・躊躇していると、いつの間にか搭乗橋が付けられ、ドアがガッコン、と開きました。
「バカか、お前は」
と声に出さなくとも顔がはっきり語っている同期入社の男性が待っていてくれて命拾い。席を勧めてくださったお客サマにお礼を申して飛行機を飛び降りました。
今回は私の大失敗。機内に入る前に同じ便を担当しているGHに声をかけていかなかったのです。「すぐ終わるから」軽い気持ちが招いた失敗でした。反省です。でも、キャビンクルーたちはなんとも思っていない様子だったのはどういうことでしょう。本国では当たり前のことなの?それとも反応をみて楽しんでいるだけ?それとも私を本当に連れて行きたかったとか?
ドアを閉める時には要注意です。そして、規則どおり、立っている人がいるかぎりドアは閉めてはいけませんよ。
珍しく到着便のお客サマ(男性)に声をかけられました。え?この間って?まぁ、新種のナンパ?(なわけないですね)
「ほら、アナタこの間、機内に閉じ込められてたじゃない?」
あ〜〜〜。はい、そうです、あの時の間抜けなGHでございます。よく覚えていらっしゃいました。
あの時は、そう・・確か搭乗しているお客サマに用事があり、出発前に機内に入っていた時でした。通路にお客サマが立っていたりして目的地になかなかたどり 着けず時間がかかっていたことは確か。手にはトーキーがあるから万が一、全員が搭乗し終えたら連絡が来るだろう、とタカをくくっていた私が間違いでした。 お客サマとやり取りをしていると、パーサーのアナウンス。
「ただいま、機体のドアが閉められ出発の準備が整いました」
ええっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
驚いた私はお客サマに渡すものをとにかく押し付け、前方に猛ダッシュ!
しかしながら乗務員は一同落ち着き払ってニヤニヤしている・・パーサーがキャプテンにインカムフォンを使って、GHが機内にとり残されている旨を報告してくれている。(ほっ)
しかし、パーサー(←ちゃんと全員座席に座っているのを確認してドアを閉めなかった張本人・・)
「キャプテンがね、開けるの面倒だから、そのまま一緒に太平洋を越えましょう、って言っているわ」
いやだぁ〜〜〜〜。そりゃ行きたいけど、こんな中途半端で行くなんてイヤです。でも完璧にドアは閉まっているし、その外を覗き込むと搭乗橋まで引かれ ちゃっている。キャプテンの発言は絶対だし・・やっば〜い、このまま、私、太平洋を渡っちゃうの?・・とかなり動揺しているところにトーキーから声が! (あ、私、トーキー持っていたのね
「○○さん、現在地は?」
「機内です。閉じ込められています。助けて!」
ああ、これで助かった・・と思っても周りは動く気配がないのです。もしかしたら管制塔からもうプッシュバックの許可が出ているとか?じゃぁ、もう腹をくくるしかないわー。到着すればその日のうちに日本行きがあるはずだわ、と諦めはじめた時、
「ここ、空いていますから、どうぞ」
と、席を勧めてくださったのが、前出の男性でした。それでもお客サマのシート・・・躊躇していると、いつの間にか搭乗橋が付けられ、ドアがガッコン、と開きました。
「バカか、お前は」
と声に出さなくとも顔がはっきり語っている同期入社の男性が待っていてくれて命拾い。席を勧めてくださったお客サマにお礼を申して飛行機を飛び降りました。
今回は私の大失敗。機内に入る前に同じ便を担当しているGHに声をかけていかなかったのです。「すぐ終わるから」軽い気持ちが招いた失敗でした。反省です。でも、キャビンクルーたちはなんとも思っていない様子だったのはどういうことでしょう。本国では当たり前のことなの?それとも反応をみて楽しんでいるだけ?それとも私を本当に連れて行きたかったとか?
ドアを閉める時には要注意です。そして、規則どおり、立っている人がいるかぎりドアは閉めてはいけませんよ。
mota : 17:34 | Tb (0) | Page Top ▲
July 13, 2005
けんかはやめて
定年を迎えご夫婦水入らずで旅行を楽しもうという方たちが増えてきました。
「お父さん、長い間お疲れさまでした」としおらしいながらも夫との海外旅行を思い切り楽しもうという奥サマと、長年妻にかしずかれていた威厳が未だ漂って いるご主人サマ。カウンターにチェックインにいらっしゃるとその雰囲気をひしひし感じます。どちらかというと奥サマのパワーはすごいもの。無口なご主人サ マを圧倒しちゃいます。
「ほら、お父さんパスポートは?」
とか
「あらまぁ、お父さん、カバンに名前、書いていないの?そんなんじゃダメよ。」
とか
「まぁ、な〜んにも知らないのね」
とか、奥サマに言われているうちに旦那サマのご機嫌はどんどん悪くなっていくご様子。
事件(?)はお座席は「窓側」か「通路側」かうかがった時に起こりました。
「じゃぁ、窓側にしていただけますか?」とご主人。
そこへ
「あらぁ〜、お父さん!それじゃ、お手洗いに行く時に出るのが不便なのよ。旅慣れた人はみ〜んな通路側を選ぶものなのよ、いやあねぇ、お父さん」
(・・あ、ご主人、ゆでタコみたく赤くなっちゃった!)
「ばかもん!オレが窓といったら窓だ!!何が旅慣れた、だ!おまえはどこに行ってそんなことが言えるのだ。どこにも行ったことがないくせに。オレは出張に行く時にはいつも飛行では窓側だったんだ。窓と言ったら、マ・ド・ガ・ワ、ダ」
ああ・・怒っちゃったわ。あら・・・奥サマもまけずゆでタコ、ですわね。
「あなたが甲斐性なしだから、どこにも行けなかったんじゃないの!通路よ。通路にしてちょーだいっ」
ばんっ!(とカウンターを叩く)
「あぁ〜?なんだとぉ?甲斐性なし?それでなんでそんなに太っているんだ。太っているから窓側から出られないんだろーが」
・・・・
・・・・
と大喧嘩。周りを見渡すと、並んでいるお客サマ、他社のカウンターの人たち、セキュリティー会社の人までこちらを見ている〜〜
いえいえ・・ちょっと!私が怒らせているのではありませんよ。
気がつくと、結婚してから今までの不満が吹き出てしまったようで、ムスメの出産の時の話にまで及んでいる。私としてはそろそろメドをつけていただかないと・・
今日はラッキーなことに、100席以上(ダイジョブかしら、この会社)空席があるから提案してみました。
「ちょうど3席ならびのところがあいておりますので、ご主人が窓、奥サマが通路で如何でしょう。お約束は出来ませんが、今日は空席が多数ございますので、真ん中のお座席が空くかもしれませんので、'''お二人'''で3席お使いいただけると思います」と。
体全体で喜びを表す奥サマと「ウム・・いいじゃないか」と喜びをかみしめるご主人。まぁ、どうか収まりそう。お二人で仲良く海外旅行を楽しんでいい思い出を作っていただきたい・・そんな私の思い理解してくださったのは定かではありませんが、いいスタートは切れたみたい。
結構、座席関係での家族間のケンカは多いのです。空港に来る前にじっくり話し合うことが必要かも。でもなんだかんだ言っても一緒に座りたいのですね
しかし・・こんなお2人に2席というサービスはめったにできませんので、決して空港で
「3席並びの真ん中を空けてください」という、「直球」要求はご遠慮くださいね。というより
その言い方によっては、絶対に空けてくれないのでご注意を。
「お父さん、長い間お疲れさまでした」としおらしいながらも夫との海外旅行を思い切り楽しもうという奥サマと、長年妻にかしずかれていた威厳が未だ漂って いるご主人サマ。カウンターにチェックインにいらっしゃるとその雰囲気をひしひし感じます。どちらかというと奥サマのパワーはすごいもの。無口なご主人サ マを圧倒しちゃいます。
「ほら、お父さんパスポートは?」
とか
「あらまぁ、お父さん、カバンに名前、書いていないの?そんなんじゃダメよ。」
とか
「まぁ、な〜んにも知らないのね」
とか、奥サマに言われているうちに旦那サマのご機嫌はどんどん悪くなっていくご様子。
事件(?)はお座席は「窓側」か「通路側」かうかがった時に起こりました。
「じゃぁ、窓側にしていただけますか?」とご主人。
そこへ
「あらぁ〜、お父さん!それじゃ、お手洗いに行く時に出るのが不便なのよ。旅慣れた人はみ〜んな通路側を選ぶものなのよ、いやあねぇ、お父さん」
(・・あ、ご主人、ゆでタコみたく赤くなっちゃった!)
「ばかもん!オレが窓といったら窓だ!!何が旅慣れた、だ!おまえはどこに行ってそんなことが言えるのだ。どこにも行ったことがないくせに。オレは出張に行く時にはいつも飛行では窓側だったんだ。窓と言ったら、マ・ド・ガ・ワ、ダ」
ああ・・怒っちゃったわ。あら・・・奥サマもまけずゆでタコ、ですわね。
「あなたが甲斐性なしだから、どこにも行けなかったんじゃないの!通路よ。通路にしてちょーだいっ」
ばんっ!(とカウンターを叩く)
「あぁ〜?なんだとぉ?甲斐性なし?それでなんでそんなに太っているんだ。太っているから窓側から出られないんだろーが」
・・・・
・・・・
と大喧嘩。周りを見渡すと、並んでいるお客サマ、他社のカウンターの人たち、セキュリティー会社の人までこちらを見ている〜〜
いえいえ・・ちょっと!私が怒らせているのではありませんよ。
気がつくと、結婚してから今までの不満が吹き出てしまったようで、ムスメの出産の時の話にまで及んでいる。私としてはそろそろメドをつけていただかないと・・
今日はラッキーなことに、100席以上(ダイジョブかしら、この会社)空席があるから提案してみました。
「ちょうど3席ならびのところがあいておりますので、ご主人が窓、奥サマが通路で如何でしょう。お約束は出来ませんが、今日は空席が多数ございますので、真ん中のお座席が空くかもしれませんので、'''お二人'''で3席お使いいただけると思います」と。
体全体で喜びを表す奥サマと「ウム・・いいじゃないか」と喜びをかみしめるご主人。まぁ、どうか収まりそう。お二人で仲良く海外旅行を楽しんでいい思い出を作っていただきたい・・そんな私の思い理解してくださったのは定かではありませんが、いいスタートは切れたみたい。
結構、座席関係での家族間のケンカは多いのです。空港に来る前にじっくり話し合うことが必要かも。でもなんだかんだ言っても一緒に座りたいのですね
しかし・・こんなお2人に2席というサービスはめったにできませんので、決して空港で
「3席並びの真ん中を空けてください」という、「直球」要求はご遠慮くださいね。というより
その言い方によっては、絶対に空けてくれないのでご注意を。
mota : 17:29 | Tb (0) | Page Top ▲
July 10, 2005
マニアの質問
私の会社では自分が受けた電話はなるべく自分の力で処理をする・・つまり質問がわからなくても先輩・同僚に代わって、下駄を預けることは許されない、と躾
けられてきました。とはいえわからないことたくさんありますよね(最初はわからないことだらけ)その時は、正しい応対でお待ちいただくか、一度切ってかけ
直さなくてはなりません。
そして、お客サマの中には航空に対する知識がとても豊富な方がいらっしゃいます。もちろん、プロとして負けてはいけないのですが、新人時代はそのようなお客サマに玉砕されっぱなしでした。
先日、後輩が
「○○さん←私のこと・・・・すご〜く質問が細かいお客サマからの電話で、これはもう、専門部署に回した方がいいかと思うのですが・・どうでしょう?」
と涙目で訴えてきました。「専門部署って?」と、よくよく聞いてみると
「使用機種は何か?座席配列は?(ここまではよくあること)予定している機体の登録番号は?登録年月日、装備エンジンの種類は?なんていうんですけど、セキュリティーのこともあるし、どうしたらいいでしょう・・」
説明しても指摘があると大変そうだし・・仕方なく代わっちゃいました。
機体に関する情報のほとんどはコンピュータで確認できるのですが、やはり公開していい情報・ダメな情報はあるのです。まぁ・・搭乗予定の飛行機について知りたいというお気持ちなのでしょうか。
でてみるとなんだかねっちっこい。よく聞くこれがマニア??でも、本当のマニアさんはふつうのGHよりも航空知識は高くていらっしゃるからわざわざ電話をかけてこないかもしれない・・・
「じゃぁさあ〜、B747-400で使っているエンジンのタイプはなんなの?P&W(エンジンのメーカー)です、なんてシロウトくさい答えはやめ てよね。あ、それからその機体のCチェック(飛行時間大体6000時間くらいを超えたら行われる大掛かりな整備点検のこと)はいつやったの?」
なんなの、この質問は〜。いやいやお客サマは搭乗予定の飛行機についてお知りになりたいだけなのよ・・と気を取り直し
「PW4062型、または、GE製CF6-80C2B5F型エンジンが4基ついております。ちなみにターボファンでございます」(B747-400ではあとRR製を使用しているところもあります)
これでちょっとクロウトぽいお答えかしら、お客サマ?一応私もそれくらいの知識はございますのよ。でもさすがに整備点検項目については、広報か当日乗務するキャプテンの許可をとったほうがよさそう。
「お客サマ、ご搭乗予定日はいつでございますか? 」
「え?予約していないよ。予定もないし」
どういうことでしょう・・・搭乗予定だとばかり思っていたからこそ・・いえいえ、将来お客サマとして搭乗してくださることもあるでしょう。わが社の飛行機に興味を持ってくださっているのです。そこは、ぐぐ〜っと堪えなくてはなりません。
その他
「飛行機の中の空気はどうやって取り入れているの?」とか「飛行機の飛ぶ原理を説明してよ」とか、あなたはトレーニング教官ですか?というような質問や
「昨日映画でみたんだけど、飛行機の燃料タンクのカップってあんなに簡単に開いちゃうの?(ダイハード2をみたのですね)」とか
「昨日ドラマでみたんだけど、飛行機は767なのにコックピットのスラストレバー(エンジンのコントロールをするもの。4基エンジンがあれば4本)がさ、4本あったんだよね。あれってどうなの?」(それは「GOOD LUCK」をみたのですね)とか、本気で聞いていらっしゃるのか、からかわれているのかわからない質問がたくさんあります。
もちろん正確にお答えするもの私たちのお仕事の一つ。
お客サマの知識に打ち負かされないよう・・頑張らなくてはなりません。
そして、お客サマの中には航空に対する知識がとても豊富な方がいらっしゃいます。もちろん、プロとして負けてはいけないのですが、新人時代はそのようなお客サマに玉砕されっぱなしでした。
先日、後輩が
「○○さん←私のこと・・・・すご〜く質問が細かいお客サマからの電話で、これはもう、専門部署に回した方がいいかと思うのですが・・どうでしょう?」
と涙目で訴えてきました。「専門部署って?」と、よくよく聞いてみると
「使用機種は何か?座席配列は?(ここまではよくあること)予定している機体の登録番号は?登録年月日、装備エンジンの種類は?なんていうんですけど、セキュリティーのこともあるし、どうしたらいいでしょう・・」
説明しても指摘があると大変そうだし・・仕方なく代わっちゃいました。
機体に関する情報のほとんどはコンピュータで確認できるのですが、やはり公開していい情報・ダメな情報はあるのです。まぁ・・搭乗予定の飛行機について知りたいというお気持ちなのでしょうか。
でてみるとなんだかねっちっこい。よく聞くこれがマニア??でも、本当のマニアさんはふつうのGHよりも航空知識は高くていらっしゃるからわざわざ電話をかけてこないかもしれない・・・
「じゃぁさあ〜、B747-400で使っているエンジンのタイプはなんなの?P&W(エンジンのメーカー)です、なんてシロウトくさい答えはやめ てよね。あ、それからその機体のCチェック(飛行時間大体6000時間くらいを超えたら行われる大掛かりな整備点検のこと)はいつやったの?」
なんなの、この質問は〜。いやいやお客サマは搭乗予定の飛行機についてお知りになりたいだけなのよ・・と気を取り直し
「PW4062型、または、GE製CF6-80C2B5F型エンジンが4基ついております。ちなみにターボファンでございます」(B747-400ではあとRR製を使用しているところもあります)
これでちょっとクロウトぽいお答えかしら、お客サマ?一応私もそれくらいの知識はございますのよ。でもさすがに整備点検項目については、広報か当日乗務するキャプテンの許可をとったほうがよさそう。
「お客サマ、ご搭乗予定日はいつでございますか? 」
「え?予約していないよ。予定もないし」
どういうことでしょう・・・搭乗予定だとばかり思っていたからこそ・・いえいえ、将来お客サマとして搭乗してくださることもあるでしょう。わが社の飛行機に興味を持ってくださっているのです。そこは、ぐぐ〜っと堪えなくてはなりません。
その他
「飛行機の中の空気はどうやって取り入れているの?」とか「飛行機の飛ぶ原理を説明してよ」とか、あなたはトレーニング教官ですか?というような質問や
「昨日映画でみたんだけど、飛行機の燃料タンクのカップってあんなに簡単に開いちゃうの?(ダイハード2をみたのですね)」とか
「昨日ドラマでみたんだけど、飛行機は767なのにコックピットのスラストレバー(エンジンのコントロールをするもの。4基エンジンがあれば4本)がさ、4本あったんだよね。あれってどうなの?」(それは「GOOD LUCK」をみたのですね)とか、本気で聞いていらっしゃるのか、からかわれているのかわからない質問がたくさんあります。
もちろん正確にお答えするもの私たちのお仕事の一つ。
お客サマの知識に打ち負かされないよう・・頑張らなくてはなりません。
mota : 17:25 | Tb (0) | Page Top ▲
July 08, 2005
女の世界?・・・なの?
業界に関係のない友人に会うと
「ねぇ、ドロドロした女の世界で働いてどうなのよ」
と好奇心たっぷりに聞かれることがあります。確かに、キャビンやグランドで働いているスタッフは女性が多いけど・・それだけでそんなイメージが?本当こういう風に思っている方は多いですよね。
私の会社はどちらかというと老若男女よりどりミックス。普段忙しくてそれどころじゃないのか、自分のことしか頭にないから他の同僚が目につかないのか、一度ラインに出るともう顔を合わせずに終わっちゃうこともあるし、シフトやお休みがずれると十数日会わないなんて日常茶飯事。
「あ〜なんだか久しぶりねぇ」
と同じオフィスで働いているとは思えない会話をしてしまうものです。だから、陰湿なイジメ・イビリのようなものはありえない(と思う・・・たぶん)
入社当時は、先輩の叱咤激励はありました、あれは絶対愛があるものだったと思います。そのうち仕事に慣れてくると戦力として人格を尊重してくれていると感じて、自分も後輩にはそうありたい、と自然に思ったものです。(いつも忙しくてそんなこと気にしてはいなかったけど)
他社外資に転職した友人は、扱うフライトが極端に減り、優雅に業務をこなしているように見うけました。いいなぁ、髪の毛なんか乱れないし、制服もきっちり着こなしちゃって。お化粧はがれたままお客サマの前に立つなんてこと考えられないでしょ。が!確かに仕事は楽だけど、色々な意味で
「もぉ〜大変なのよ〜。まるで、女子高!」(前出・友人)
確かに仕事は楽だけど、楽な分他の人の行動が目についちゃうのか、それにしつこく物言いしちゃう人がいて、気が休まらない、と。私服から髪型は興味本位の チェックが入るし、派閥もあるし(なんのどんな派閥なの?政治家みたく○○会とか名前が付いちゃっているの??)極めつけはプライベートの休暇の時。あれ やこれや噂されるのは当たり前。ダレと行くのか、目的、そしてホテルなどの連絡先まで上司に報告しなくちゃいけないとか。なんでも仕事が終わってから同僚 と食事に行くことまで報告、報告しなければ禁止、らしいです。恐ろしいー。
それも
「ダレとダレが飲みに行った。旅行に一緒に行った。食事をした」とかで、嫉妬や憶測が渦巻き社内でもめたのが原因と前出の友人。そんなことでもめちゃうの?だったら本当大変です、それは。
任務をきっちり果たしてオフィスを出たらそれはもうアナタの時間、というきっぱりとした考え方の会社にいる私的には、ちょっと想像できないし・・したくない。だったら、も〜、あれこれの激務でげっそりしていたほうがよっぽどマシ。
「あーーー、もうイヤだっ」(前出・友人)
黙って前の会社にいればかなりのセニョリティーが保てたのにねぇ。
仕事場に行って仕事以外にエネルギーを使うのはもったいない!その分お客サマがハッピーに旅行を終えられるよう時間もエネルギーも使っていきたい、そう思っているGHもたくさんいるのです。
航空会社といえども多種多様・・決してどの航空会社も女の世界・ドロドロ〜〜〜という目で見つめないでくださいね(^^)
「ねぇ、ドロドロした女の世界で働いてどうなのよ」
と好奇心たっぷりに聞かれることがあります。確かに、キャビンやグランドで働いているスタッフは女性が多いけど・・それだけでそんなイメージが?本当こういう風に思っている方は多いですよね。
私の会社はどちらかというと老若男女よりどりミックス。普段忙しくてそれどころじゃないのか、自分のことしか頭にないから他の同僚が目につかないのか、一度ラインに出るともう顔を合わせずに終わっちゃうこともあるし、シフトやお休みがずれると十数日会わないなんて日常茶飯事。
「あ〜なんだか久しぶりねぇ」
と同じオフィスで働いているとは思えない会話をしてしまうものです。だから、陰湿なイジメ・イビリのようなものはありえない(と思う・・・たぶん)
入社当時は、先輩の叱咤激励はありました、あれは絶対愛があるものだったと思います。そのうち仕事に慣れてくると戦力として人格を尊重してくれていると感じて、自分も後輩にはそうありたい、と自然に思ったものです。(いつも忙しくてそんなこと気にしてはいなかったけど)
他社外資に転職した友人は、扱うフライトが極端に減り、優雅に業務をこなしているように見うけました。いいなぁ、髪の毛なんか乱れないし、制服もきっちり着こなしちゃって。お化粧はがれたままお客サマの前に立つなんてこと考えられないでしょ。が!確かに仕事は楽だけど、色々な意味で
「もぉ〜大変なのよ〜。まるで、女子高!」(前出・友人)
確かに仕事は楽だけど、楽な分他の人の行動が目についちゃうのか、それにしつこく物言いしちゃう人がいて、気が休まらない、と。私服から髪型は興味本位の チェックが入るし、派閥もあるし(なんのどんな派閥なの?政治家みたく○○会とか名前が付いちゃっているの??)極めつけはプライベートの休暇の時。あれ やこれや噂されるのは当たり前。ダレと行くのか、目的、そしてホテルなどの連絡先まで上司に報告しなくちゃいけないとか。なんでも仕事が終わってから同僚 と食事に行くことまで報告、報告しなければ禁止、らしいです。恐ろしいー。
それも
「ダレとダレが飲みに行った。旅行に一緒に行った。食事をした」とかで、嫉妬や憶測が渦巻き社内でもめたのが原因と前出の友人。そんなことでもめちゃうの?だったら本当大変です、それは。
任務をきっちり果たしてオフィスを出たらそれはもうアナタの時間、というきっぱりとした考え方の会社にいる私的には、ちょっと想像できないし・・したくない。だったら、も〜、あれこれの激務でげっそりしていたほうがよっぽどマシ。
「あーーー、もうイヤだっ」(前出・友人)
黙って前の会社にいればかなりのセニョリティーが保てたのにねぇ。
仕事場に行って仕事以外にエネルギーを使うのはもったいない!その分お客サマがハッピーに旅行を終えられるよう時間もエネルギーも使っていきたい、そう思っているGHもたくさんいるのです。
航空会社といえども多種多様・・決してどの航空会社も女の世界・ドロドロ〜〜〜という目で見つめないでくださいね(^^)
mota : 17:18 | Tb (0) | Page Top ▲
July 07, 2005
忘れ物@パスポート
これがないと海外旅行には出発できない必需品の一つ:パスポート
旅行気分に意識が集中しちゃったのか、お忙しかったのか、意外にこれを自宅に忘れてきちゃうお客サマが多いのです。
「パスポートをお願いいたします」と私。
「へ?!いるんだっけ?パスポート?」
ハイ、いるんですよ、お客サマ、絶対に。日本国政府が海外に渡航する人の国籍や身元を証明する大切な書類ですから。で、そのパスポートは?
「何どがじでぐでぇぇぇ〜(泣)」
と言われてもパスポートだけはどうにもならないのです。
この間は4人家族連れで、なぜかお父サマだけパスポートを忘れてきてしまい大騒動。
「も〜〜お父さん、バッカじゃないの?」「最低っ」「クズ」
((ねぇご家族・・・どうしてお父サマの分のパスポートを確認しなかったの?))とちょっと同情してしまいましたが、父の威厳などどこかに吹き飛んでいってしまったお父サマ、
「ねぇ、どうにかなりませんかね?」
ならないんです、本当に。バイク便で届けてもらうにしてもお住まいから考えるととても間に合わないだろうし・・
「じゃぁ、お父さん、明日向かうことにするから」
と旅行会社に変更の手続きの連絡に行ったけど、航空券を見ると変更不可になっているし、あ〜ぁ、じゃぁ、買いなおしって言われてくるんだろうなぁ、と思っていたら案の定、うなだれて帰っていらっしゃって。そしてまた、ご家族に
「も〜〜お父さん、バッカじゃないの?」「最低っ」「クズ」「そんなお金ないからね」「じゃぁ、いいよ、私たちだけで行ってくるから、お父さん、お留守番してて。じゃあ!」
という結論になってしまったのでした。
お父サマには慰めの言葉もなかったです。しかも今日はもう地元に戻る電車がない、らしい。周辺ホテルをご案内して、私にできることといえば予約を入れて差し上げるくらい・・力なく溜息をつきながら
「空港でビールを買える所ありますか?」
妻子が楽しんでいるころ、お父サマは空港のライトを見つめてやけ酒なのね・・
お金さえあれば空港ではチケットは買えますが、パスポートは売っておりませんので、そして私たちもどうしても差し上げることはできませんので、絶対にお忘れにならないように!
旅行気分に意識が集中しちゃったのか、お忙しかったのか、意外にこれを自宅に忘れてきちゃうお客サマが多いのです。
「パスポートをお願いいたします」と私。
「へ?!いるんだっけ?パスポート?」
ハイ、いるんですよ、お客サマ、絶対に。日本国政府が海外に渡航する人の国籍や身元を証明する大切な書類ですから。で、そのパスポートは?
「何どがじでぐでぇぇぇ〜(泣)」
と言われてもパスポートだけはどうにもならないのです。
この間は4人家族連れで、なぜかお父サマだけパスポートを忘れてきてしまい大騒動。
「も〜〜お父さん、バッカじゃないの?」「最低っ」「クズ」
((ねぇご家族・・・どうしてお父サマの分のパスポートを確認しなかったの?))とちょっと同情してしまいましたが、父の威厳などどこかに吹き飛んでいってしまったお父サマ、
「ねぇ、どうにかなりませんかね?」
ならないんです、本当に。バイク便で届けてもらうにしてもお住まいから考えるととても間に合わないだろうし・・
「じゃぁ、お父さん、明日向かうことにするから」
と旅行会社に変更の手続きの連絡に行ったけど、航空券を見ると変更不可になっているし、あ〜ぁ、じゃぁ、買いなおしって言われてくるんだろうなぁ、と思っていたら案の定、うなだれて帰っていらっしゃって。そしてまた、ご家族に
「も〜〜お父さん、バッカじゃないの?」「最低っ」「クズ」「そんなお金ないからね」「じゃぁ、いいよ、私たちだけで行ってくるから、お父さん、お留守番してて。じゃあ!」
という結論になってしまったのでした。
お父サマには慰めの言葉もなかったです。しかも今日はもう地元に戻る電車がない、らしい。周辺ホテルをご案内して、私にできることといえば予約を入れて差し上げるくらい・・力なく溜息をつきながら
「空港でビールを買える所ありますか?」
妻子が楽しんでいるころ、お父サマは空港のライトを見つめてやけ酒なのね・・
お金さえあれば空港ではチケットは買えますが、パスポートは売っておりませんので、そして私たちもどうしても差し上げることはできませんので、絶対にお忘れにならないように!
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